2007年10月07日

10月7日 上高地

信州という澄みきった美の国を、爽やか気分で歩いてきました。遠山の峰のゆるやかな曲線をなんとか目に映しながら、湿原を楽しんだしだいです。何年ぶりの野道山道だったでしょう。
上高地のシンボル、大正池や田代湖の水で靴を濡らしながら、心優しく敷設された木道(もくどう)が、ひ弱なハイカーにも安心感を与えてくれますよね。あたりには、白樺の木や、カラマツが静かに見守ってくれているのですが、私は意識で見ながらの二時間足らずでした。これが旅なのでしょう。山と湖沼と樹木たち。どんな画家たちにも描けない、蒼くみずみずしく生きた息吹が漂い、自分の手のなかに感じられますよね。
もう40年近くになりましょうか、大学1年の時、K君という級友がいたんです。長野県のかたでした。その彼が、「上高地はいいよ、本当にいいとこだよ」と私に語りかけてくるんですよね。私も漠然とした感情で、「行ってみたいなあ、いつか一緒に」なんて話したことがありました。それからひとつきぐらいして、そのK君は退学してしまいました。学園に失望したのでしょうか。もう上高地は消し去られてしまいました。その上高地を訪れましたが、その間、彼はいくたび訪れたことでしょう。果たして彼は私のことを覚えていてくれていましょうか。私は枯野名を、小声で呼びました、山に向かって呼んだのですが、気持ちは穂高なのでしたが、なんというお山に呼びかけたことでしょうか。
posted by さっぜさん at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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