2008年06月01日

6月1日 水無月に思う

旧暦でそれぞれの月を味わいぶかく異称していますが、私は、この六月の水無月という呼び方が一番好きなんです。中世的な墨絵ぼかしの、時代背景を思いおこすんです。語源は、このつき田植えで、田に水を引くため、川の水がなくなるからとか。生活感を如実に象徴した表現ですね。
たとえば、水無月川、水無月宿、水無月藩、そして水無月弥太郎と名乗る日本ざし。江戸へ江戸へ、あるいは宿場へ宿場へとわらじを急がせる旅の衆。私は、そんな風情を想起します。長谷川伸さんや村上元三の、股旅の世界でしょうか。
でも、男衆なら旅もできましょうが、女衆はそうもまいりません。武家の奥方や腰元、商家のおかみさんや宿のめしもり女、そして花魁や夜鷹さんたち。狭い世間の中で、ひとさまの目を気にしながら、窮屈に生きていくしかなかったんでしょう。
現代の日本社会では、そんなモノクロームなことは、小説やお芝居だけのことですね。いい本を書ける物書きや、達者な演技者が続々と輩出してもらいたいものです。
posted by さっぜさん at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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