2008年09月24日

9月24日 松平アナ

水曜日のそのとき歴史が動いたを楽しみにしている一人です。松平さんの格調高いナレーションに引きずりこまれています。通常の俳優さんや声優さんにない説得力を感じています。NHKという優等生環境のなかで、つちかわれた品性と重厚感に、ズシリとした歴史の流れに身を置くようなここちで、聞き入っています。松平さんなくして、この手の番組進行は託せません。
そのナレーションで、吉宗と宗春(むねはる)にスポットを当てた先週の水曜日でした。中世の英主と讃えられた徳川吉宗に対して、御三家筆頭の尾張藩主徳川宗春とが意地をぶつけあう政治の世界ですね。幕府の財政逼迫の金庫を、享保の改革を断行して、百万両という財を蓄えた吉宗は、満点将軍でした。米公方(こめくぼう)とも尊称されたほどの、農政者や農学者でもあったんですね。
カタヤ宗春は、世俗的な人間の楽しみや繁栄を狙った、賑やかさに満ち活気ある繁栄社会を、名古屋城下に実現させました。財政引締めの吉宗に対して、規制緩和の宗春といえましょう。最終的には、将軍という立場の吉宗に押し出されてしまいますが、宗春の藩政は痛快なものがあります。名古屋の民衆も倍に増え、江戸や大坂につぐ、商いの町を成していったということでしょう。いずれも経済学的に妥当な政治手法なのでしょうが、浮世遊興の政策は、世情の堕落の蔓延という形で終焉をむかえ、宗春は蟄居(ちっきょ)させられました。でもその心意気は大いに感じるところがあります。
どうでしょうかね、不景気だから倹約につとめ、財を蓄えていきましょうか。それとも人に楽しみや喜びを与え、活気を呼び込んでお金を流通させますか。でも所詮、人はやすきにつきますから、いずれお祭は幕をひくことになるようです。そんな語りを松平さんは、実に味わいぶかく伝えてくれます。紫綬褒章を是非あのひとに。
posted by さっぜさん at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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