2008年07月27日

7月27日 港祭り

夏休みになると、私は子供のころの港祭りを思い出すんです。かつお漁の基地として賑わっていたものですから。町をあげての大イベントでした。港にはテキ屋の店が延々とならび、花火大会だの演芸だのと、その当事、子供ごころを喜ばせるには充分なものでした。
それが今の時代、かなり予算も縮小され、およそ祭りらしからぬ祭りになっているようです。昔のようにテキ屋が粗末なものを並べて、売れるようなご時世でもありません。
そのテキ屋で、忘れられないことがあります。泥の山の前に、テキ屋のオヤジが座り、「万年筆の工場が火事で丸焼けになってね、仕方がないからそのまま持ってきたんだ」なんてふきながら、人を呼び込んでいるんです。そんなハッタリにつられて近寄ると、中から泥だらけの万年筆を取り出すんですね。その万年筆を客の眼の前で水洗いしてきれいなものにして見せるわけです。客はびっくりしますね。そこで、サクラのような人が、「買うよ」なんていって買うわけです。そんなわけで次々と取り出し、普通の客が「それをくれ」なんて買っていくんですね。あのころの万年筆なんて高級品ですから、ピカピカになったものが現れるたびに、喚声がでたものでした。そんな万年筆を、私も欲しかったですね。そして、すぐに人を信用する私ですから、どこの都会のどんな工場が焼けたんだろうなんて想像したものでした。
まだ少子高齢化も、地球環境の保護も、拉致や核やミサイルもなにも取りざたされない、昭和三十年代の夏休みでした。
posted by さっぜさん at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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