2008年07月31日

7月31日 幼子

私はひとり公園にいた。恐ろしく暑い午後だったが、あえて体力の向上も金、大空の下を歩いていた。
その公園の中央部にテラスがある。家族が集ってお弁当をいただき、談笑するには最適な憩いの場だ。そのテラスに、凡庸そうな初老の男性と、幼子の二人が休んでいる。その子は三歳ぐらいの男の子で、祖父であろうと思料される男性と、菓子をいただいていた。二人で菓子をほうばり、ペットボトルのお茶を口にはこぶ。とてもとてもいい情景だ。荒涼とした事件が頻発する昨今、ごく普通の穏やかな肉親の姿が、なおのことほほえましく感じられる。
そんなやさしさの雰囲気に、許されると感じたのだろうか、カラスがおねだりするかのように舞い降り、近づいた。祖父が、「アラアラ、カラスさんが来たね」とその子に話しかけた。その子はほがらかに笑い
「こら、カラス君、ママのところへ飛んで帰りなさい」
と、たしなめるように声をかけたものだ。私は足を止めた。この子はなんという情感豊かで、慈しみ深い子だろう。カラスを人の姿に写し、家族愛を無邪気に説いている。きっと、両親や祖父母のおおらかでゆとりある暮らしに包まれている毎日なのだろう。そんな心の満ち足りた感情を抱き、帰路に向かった。こんなすがすがしいウォーキングも、久しぶりのような気がする。
posted by さっぜさん at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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