2008年09月13日

9月13日 ふるさとを歌って

学校唱歌といいましょうか、童謡といいましょうか、今の季節に親しんでいる曲がいくつかあります。赤とんぼ、もみじ、旅愁、里の秋などですね。そして、兎追い氏かの山・・・でお馴染みの「ふるさと」もなんとなくこの季節に合っているような気がします。
いろんなコンサートを聴きにいっても、どこかでこの曲のふるさとが歌われるのではないでしょうか。高野辰之助さんというひとが作詞し、岡野貞一さんというひとが作曲した不朽の名曲ですよね。この作詞家は、信州出身のお方だそうで、自分の幼かったころの山河や、わんぱく仲間たちを懐かしんで書かれたことはいうまでもないことでしょう。コンサートホールで誰もが心のなかで歌い、郷愁や、あの子あの人を思い出しながら、懐古して聴いていることと思います。もうかなうことのないあの頃の情景を追いながら、「今だったら私はこうする。あんなことにならないためにこうしたい」なんて、取り戻すことのできない現実に、しんみりさせられます。
日本人にとってなんとも名曲なのですが、少々チクリとした詞の言葉も感じる私でもあります。二番の文頭に、「こころざしをはたして いつの日にかかえらん・・・・」というくだりなんです。時代が時代でもありますし、押し付けがましい教育が本流だったこともそのひとつです。伸び伸びした個人の自由意志の戦後世代にはそぐわない「そんなことほっといてくれ」とでもいいたくなるかもしれません。志どころか、職もなく家もなく、明日なんて来てくれるなという人も多いことでしょう。なかには不本意な死をむかえ、異骨となって、故郷の土をふむひともいるはずです。むしろ成しえたと満足なさるお方なんて、一握りかもしれません。でも年を重ねるにつれ、望郷心ばかりがはやり、不安定な毎日を送られる人も少なくないでしょう。いまふるさとは疲弊しています。若者がいないんです。六十歳は若い範囲になろうとしています。帰省を迷われている貴方、いい結果を残せず、田舎が遠く感じられる貴方、迷いましたら帰省なさってください。田舎には空き家だらけです。じいさんばあさんの住んでいた古いいえが、超割安で賃借できることでしょう。でも、ある程度我慢すれば、快適住宅になるんではないでしょうか。
歌は歌として心に残し、明日の自分を大事に生きるために、少年時代を過ごしたユートピアが、貴方を待っているかもしれません。
posted by さっぜさん at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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